この記事では2022年9月1日にアップデートがリリースされたOBS Studioバージョン28.xの変更点や新機能について、ユーザーとしての筆者の主観多めでピックアップして紹介します
変更点の全文はこちらから参照してください
追加点
10bitカラー/HDRビデオエンコードに対応
NVIDIA 10-シリーズ、AMD 5000シリーズより新しいGPUで使用が可能
Appleシリコンにネイティブ対応
これにともない、各プラグインはアップデートする必要があります
各プラグインの対応状況はダウンロードページから確認してください
ウィンドウ毎に音声を取り込むことが可能なキャプチャソースが追加
こちらを利用するとOBS Studio内でゲームの音、ボイスチャットの音、ブラウザの音などを別々に管理することができます
OBS 27.xまではwin-capture-audioプラグインやオーディオミキサーを利用する必要がありましたが、デフォルトの機能として追加されたため簡単に設定が可能になっています
音声ソースの便利な管理方法は以下の記事で紹介しています
NVIDIA Background Removalへの対応
グリーンバック無しで人物の背景を透過させるをプラグイン無しで利用することが可能になりました
GeForce RTX2060以上のGPUが必要で、 別途NVIDIA Broadcastのビデオエフェクトのインストールが必要となります
筆者のPCは要件を満たしていないためテストが不可のため適用法等は省略します
obs-websocket5.0標準搭載
OBS 27まではプラグインとして導入していたobs-websocketが標準搭載となりました
それにともない、obs-websocket4.xを利用していた外部ツールが利用不可になる可能性があります
当サイトでも紹介しているSAMMIやStreamer.botは既にobs-websocket5.0に対応しています
録画の自動分割機能
設定の出力→録画タブから自動ファイル分割を変更することで時間、サイズ、ホットキー入力によって録画ファイルの分割が可能になりました
ホットキーを利用する場合は録画ファイルの分割にキーを割り当てます
各要素の配色設定
設定にアクセシビリティが追加され、ソースの枠線などの配色が簡単に変更可能になりました
YouTube配信へのチャット送信が可能に
YouTubeで配信する場合、OBS Studio上からチャットの送信が可能になりました
チャットが表示されていない場合はメニューバーのドックから表示の切り替えが可能です
カメラ等のビデオキャプチャデバイスの設定が保存されるように
ビデオキャプチャデバイスソースを使用して映像を構成オプションで設定した項目が保存されるように変更されました
変更点
デフォルトテーマが”Yami”に変更
デフォルトのテーマが新しく追加された”Yami”に変更されています
テーマの変更については以下の記事を参照ください
ソースのトランスフォーム周りの変更
キャンバスとソースの距離ヘルパーの追加
キャンバスの端とソースの上下左右端の距離を表示するヘルパーが追加されました
ソースの傾きを変更できるハンドルの追加
ソースの傾きを直感的に変更可能なハンドルが追加されました
クロップ時の表示が変更
クロップされているソースの端が破線に変更されました
変換のコピー、ペーストにショートカットキーが追加
ソースをクリックし、Ctrl+Shift+Cキーで変換のコピー、Ctrl+Shift+Vキーで変換のペーストが可能になりました
プラグイン関連
アップデートにともなってOBS起動時に未対応のプラグインのリストが表示されるようになりました
各プラグインはOBS 28対応版へとアップデートする必要があります
対応済みか否かは各プラグインのダウンロードページを確認してください
なお、Move Transitionプラグインに関してはアップデートをしなくとも使用可能とのことです
No update of Move Transition is required for OBS 28, but there will be an update for Mac arm support.
— Exeldro (@exeldro) September 2, 2022