この記事ではTwitchで視聴者参加型の配信をする際に便利なチャットコマンド群を紹介します
コマンドの製作者はTriggerFyreやPypeの製作者のthefyrewireです
Queue System(キューシステム)
このコマンド群はStreamElementsのチャットボットと使用するのがベストです
できること
このQueue Systemを使うと視聴者が!joinコマンドを使用した際に順番待ちの列に並ぶことができます
例えばApexLegendsの参加型をする場合、パーティは3人なので列に並んだ視聴者を先頭から2人ずつ選んでいくことでスムーズに配信を行うことができます
他にも視聴者が自分の順番を知る方法や、サブスクライバーを優先したりできるなど管理方法に沢山のオプションがあります
設定方法
Queue Systemを使用するには以下のページにアクセスしてください
StreamElementsのチャットボットの使用方法については以下の記事を参照ください
アクセス時点で個別にトークンが割り当てられます
このトークンは他人に知られるとQueueシステムを操作される場合があります
そのため他人に知られないようにしてください
なお、StreamElementsのチャットボットを使用している場合!commandsで表示されるコマンド集では基本的にカスタムAPIのリンクは表示されませんが、万が一の場合に備えてコマンドの高度な設定→Hide command from public pagesにチェックを入れることでコマンド集に表示させないように設定することができます
視聴者用のページ
視聴者が使用できるコマンドについてもまとめたのでチャットボットに!joinhelpコマンドなんかを作成して以下のページをリンクして頂ければ視聴者側の手順についての説明もより簡単になるかと思います
Joinコマンド
!join
joinコマンドは視聴者が列に並ぶためのコマンドです
各コマンドをコピーして新しくチャットボットにコマンドを追加します
このとき、URL内の$(sender)をそのまま使ってしまうと視聴者が日本語のディスプレイネームを使用している場合にエラーがでるのでチャンネル名を使用する$(sender.name)に変更します
!subjoin
subjoinコマンドは使用権限をサブスクライバーにすることで優先的な参加を可能にします
このコマンドを使用して参加した視聴者は列の先頭に並びます
Leaveコマンド
!leave
leaveコマンドは参加待機中の視聴者が列から抜ける為のコマンドです
joinコマンドと同様に$(sender.name)に変更します
Positionコマンド
!position
positionコマンドは視聴者が現在の順番を確認するためのコマンドです
このコマンドも$(sender.name)に変更します
- !position
-
自分の順番を確認します
- !position ユーザー名
-
特定のユーザーの順番を確認します
- !position 3
-
先頭から指定の人数のユーザーを確認します(例では3人)
- !position #3
-
指定の位置のユーザーを確認します(例では3番目)
Informationコマンド
!info
infoコマンドはqueueの情報を返します
Listコマンド
!list
listコマンドは現在の順番待ちの状況を返します
自分のチャンネルのディスプレイネームが日本語の場合、$(channel.display_name)を$(channel.name)に変更します
- !list
-
順番待ちが記載されたウェブページのURLを返します
- !list queues
-
queueのリストを返します
Queueコマンド
!queue
queueコマンドは順番待ちを管理するためのコマンドです
様々な操作が可能なので使用権限をモデレーターのみ以上にすることを強くおすすめします
基本的には「!queue 使用するコマンド名」という形で使用できますが、各コマンドを個別に設定することでより便利に使用することができます(例:!queue next 2 → !next 2)
各コマンドを個別に設定するにはページ下のAlias commands.欄のコマンドをそれぞれ設定します
Select a queue optionをクリックし、表示されたコマンドリストから使用するコマンドを選択します
生成されたURLをコマンドとして追加します
次の参加者を指定するNextコマンドは設定しておくと便利です
以下のコマンドは全て!queue コマンド名または個別に設定した場合に利用できるコマンドです
!open
openコマンドは順番待ちを開始する際のコマンドです
multiオプションを利用することで1人が同時に参加できる回数を指定できます
- !queue open
-
既に開かれている場合はエラーを返します
- !queue open multi
-
multiオプションを付けることで視聴者一人につきデフォルトで5回までの同時参加回数制限を設けます
なお、回数制限は開始時にのみ適応可能なので回数を変更したい場合は1度順番待ちを閉じて再度作成する際に指定する必要があります - !queue open multi 10
-
multiの後に数字を入れることで同時参加回数制限を変更することができます
最大値は20です
!close
closeコマンドは順番待ちを終了する際に使用します
閉じられた順番待ちから視聴者はleaveコマンドで抜けることは可能ですが、参加することはできません
その他のqueueオプションは全て使用可能です
- !queue close
-
順番待ちを終了します
!clear
clearコマンドは順番待ちを消す際に使用します
- !queue clear
-
順番待ちを消去します
!new
newコマンドは新しく名前を付けたQueue(順番待ちの列の名前)を作成します
作成できるQueueは最大5つです
- !queue new Apex Queue
-
任意の名前のQueueを作成します(例ではApex Queue)
!delete
deleteコマンドは作成された名前付きのQueueを削除します
- !queue delete Apex Queue
-
任意の名前のQueueを削除します(例ではApex Queue)
!rename
renameコマンドは現在のQueueの名前を変更します
- !queue rename Age of Empire 4
-
現在のQueueの名前を変更します(例ではAge of Empire 4)
!set
setコマンドはアクティブのQueueを変更します
デフォルトでは変更したQueueは閉じられます
- !queue set Age of Empire 4
-
任意のQueueをアクティブにします(例ではAge of Empire 4)
!next
nextコマンドは順番待ちの列から視聴者を選択します
選択された視聴者は順番待ちから抜けます
もし視聴者が参加の際にメッセージを残していればそのメッセージが表示されます
- !queue next
-
先頭の視聴者を選択します
- !queue next 3
-
先頭から任意の人数選択します(例では3人)
- !queue next random
-
順番待ちからランダムで選択します
- !queue next 3 random
-
順番待ちからランダムで任意の人数選択します(例では3人)
- !queue next priority
-
優先的な視聴者を選択します
- !queue next 3 priority
-
任意の人数の優先的な視聴者を選択します(例では3人)
- !queue next random priority
-
優先的な視聴者からランダムに選択します
- !queue next 3 random priority
-
任意の人数の優先的な視聴者をランダムで選択します(例では3人)
priorityオプションを利用する際に優先的な視聴者が指定数以下の場合エラーとなります
例えばサブスクライバーが2人参加している場合、!queue next 3 priorityを使用するとエラーとなります
!add
addコマンドは任意の名前を順番待ちの列に追加します
既に閉じられているQueueにも追加が可能です
- !queue add kurocha
-
任意のユーザーをQueueに追加します(例:kurocha)
- !queue add kurocha 1
-
任意のユーザーを任意の位置に追加します(例:kurochaを先頭に)
!remove
removeコマンドはユーザーを順番待ちから取り除きます
multiオプションで同時に参加しているユーザーを指定した場合、一番高い順番を取り除きます
- !queue remove kurocha
-
指定のユーザーを順番待ちから取り除きます(例ではkurocha)
!purge
purgeコマンドはユーザーを全ての順番待ちから取り除きます
- !queue purge kurocha
-
指定のユーザーを全ての順番待ちから取り除きます(例ではkurocha)
!superpurge
superpurgeコマンドはユーザーを全てのQueue、全ての順番待ちから取り除きます
- !queue superpurge kurocha
-
指定のユーザーを全てのQueue、全ての順番待ちから取り除きます(例ではkurocha)
!promote
promoteコマンドはユーザーを先頭に移動させます
このコマンドで移動したユーザーは優先的な視聴者より高い優先順位を持ちます
- !queue promote kurocha
-
指定のユーザーを先頭に移動させます(例ではkurocha)
!demote
demoteコマンドはユーザーを後ろに移動させます
- !queue demote kurocha
-
指定のユーザーを後ろに移動させます(例ではkurocha)
おわりに
配信中に参加者の管理をするのは難しいので最低限のコマンドで自動的に管理してくれるチャットボットコマンドの使用はぐだり防止にもなるかと思います