この記事では2021年11月17日にTwitter上で話題となったStreamlabsについての一連の騒動について簡単にまとめます
騒動の概要
酷似したウェブサイト
クラウドベースの配信サービスであるLightstreamが以下のツイートをしたことが発端となります
Lightstreamはキャプチャーカード等を必要とせず、PCに限らずXBOXやPlayStationからでもオーバーレイやアラートなどの画面をブラウザで作成して配信できるサービスです
一方、StreamlabsはTwitchとパートナーを結んでStreamlabs Studioという新しいサービスを発表しました
こちらはXBOXに限りPCやキャプチャーカード無しでオーバーレイやアラートなどを配信画面上に表示できるウェブベースのサービスです
2つの類似したサービスですが、Lightstreamのツイートであまりに酷似しているウェブページの比較が投稿されます
このツイートが話題となり他の企業やコミュニティからも似た指摘が投稿されることとなります
他の企業やコミュニティの参加
このLightstreamの投稿から他の企業やコミュニティもStreamlabsに対しての投稿を始めました
Elgato
ElgatoはStream Deckで非常に有名なブランドですが、Streamlabsが後追いでStreamlabs Stream Deckというスマホ向けアプリをリリースしているためLightstreamのツイートに対してミームを投稿します
Know that feel. pic.twitter.com/lqwWxL4pY9
— Elgato (@elgato) November 16, 2021
こちらは過去のElgatoのStreamLabsに対してのツイート
当サイトではElgato Stream DeckやTouch Portalなどを含めて配信をコントロールするためのデバイス・ソフトウェアはStream Deckとして1つのジャンルのように扱っているため考え直す必要があるかもしれませんね
最も一般的な呼び名は「左手デバイス」でしょうか・・・
OBS
オープンソースの配信ソフトウェアであるOBSもツイートをします
訳すと
SLOBS(StreamLabs OBS)のリリースが近くなったとき、StreamlabsはOBSという名前の使用について相談してきました。私たちは使用しないように丁重にお断りをしました。しかし彼らはOBSという名前を使用し、商標登録をしました。
私たちはこの問題を内密に解決しようと試みましたが、常に彼らは非協力的でした。
また、ツイートは以下のスレッドに続きます
私たちはよく2つのアプリ(OBS StudioとStreamLabs OBS)の違いを理解していていない混乱しているユーザーや企業に直面します。
サポートボランティアはときどき返金要求をする怒りに満ちたユーザーに出会います。
私たちは2つのアプリが別々のものであると気づいていないいくつかの企業とやりとりをしました。
補足すると、OBS Studioはオープンソースなソフトウェアで、SLOBSはOBSをStreamlabsが独自に改変して作成しているものです
OBS Studioは基本的に寄付以外ではユーザーから金銭を受け取っていないのでここで出てくる返金要求をする怒れるユーザーというのはStreamLabsに訴えるべきことをソフトウェアの名前が似ていることから勘違いし、OBS側に要求しているユーザーということです
そのユーザーにサポートボランディアが対応しています
Streamlabsのその後の行動
Lightstreamへの謝罪
Lightstreamのツイートに対しStreamlabs側は謝罪のツイートをしますが、このツイートも物議を醸します
We made a mistake. Text on the landing page was placeholder text that went into production by error. This is our fault. We removed the text as soon as we found out. Our intended version is now live. Lightstream team is great and we’ve reached out directly to them to apologize.
— Streamlabs (@streamlabs) November 16, 2021
私たちはミスを犯しました。ランディングページのテキストは誤って本サイトに載ってしまったプレースホルダーテキストです。これは私たちのミスです。私たちが確認した時点ですぐに削除しました。意図していたバージョンが公開されました。Lightstreamチームは素晴らしく、私たちは直接謝罪の連絡をさせていただきました。
これに対してLightstreamのCEOは以下の反応をします
罪を認めたね
それがプレースホルダーだとしたらどうしてお客様の声欄の名前が編集されているんだい?
StreamLabs OBSの名称の変更を報告
2021年11月18日にStreamlabsがこの件について新しい報告をしました
私たちはOBSを名前から取り除くための行動を早速始めています。
Streamlabs OBSはOBSのオープンソースプラットフォームの上に構築されています。
Streamlabs OBSもまたオープンソースであり、私たちのコードは公開されています。私たちは自分たちの行動に責任を持ち、コミュニティをサポートしていきます。
周りの反応
Streamlabsの広告塔としてトップページにも写真が使用されているPokimaneは以下のツイートをしました
StreamLabsはこのスレッド(OBSのツイート)全体の問題を解決するべきね、そうしなければ私の顔は使わないようにしてもらうし他のドネーションサービスを探すわ
Edward Snowdenは以下のツイートをしています
私はStreamlabsの行動にはパターンがあると感じ始めています。
OBS Studioのプラグイン、StreamFXのツイート
私たちがSLOBSにまだ対応していない、そして今後もすることはないということをアナウンスするのには悪いタイミングかな?
彼らは私たちにクローズドなプラグインエコシステムへのアクセスをオファーしてきたけれど、私たちは全く興味がなかったんだ。
Harris Hellerは以下のツイートをしました
Streamlabsがなぜコピー製品にそのままの名前をパクるのか知りたいかい?
Googleで「OBS」と検索したときに何が起こるかみてみよう。
彼らは名前を使い、オリジナルの製品よりも先に彼らの製品が表示されるように広告料を支払うんだ。
クレイジーだよ。
なお、私が試した結果このようなことは起きませんでしたが、この件に関しては過去にも話題となっていました
過去にStreamlabsに在籍していたという方のツイート
おわりに
内容について間違い等あれば指摘していただけると幸いです
当サイトでは配信支援サービスとしてStreamElementsをメインに紹介し、Streamlabsに関してはまとめ記事に最低限の紹介というかたちをとってきました
日本人はまだ圧倒的にStreamlabsユーザーが多いと思うのでStreamlabsの記事を書かないのはアクセス数を稼ぐには悪手ですが、もし何らかの理由でStreamElementsに鞍替えを考えている方がいらっしゃいましたら当サイトでも様々な機能の紹介を行っているので覗いてみてください